生命誕生のミステリー 40億年前の地球から始まる物語

さあ、今日はタイムマシンに乗って、地球が生まれたばかりの46億年前までタイムスリップしてみましょう!

そのころの地球は、今とまったく違う姿をしていました。
地表は熱いマグマがドロドロに流れ、「マグマオーシャン」と呼ばれる灼熱の海が広がっていたんです。

そんな恐ろしい世界で、生命が誕生するなんて信じられますか?

けれど、驚くべきことに、この過酷な環境の中で地球は少しずつ冷えていき、私たちの知っている「海」ができるようになっていきました。

生命が誕生する準備は、こうしてゆっくりと進んでいったのです。

目次

地球の冷却と海の誕生

地球が生まれたのは約46億年前ですが、そのあとも小さな隕石がバンバン地球にぶつかっていました。

この衝突が少しずつおさまると、地球は少しずつ冷えていきました。
そして、最初の雨が降り始めたんです。

ですが、この段階では雨はすぐに蒸発してしまいました。

やがて気温がもっと下がり、雨が地表にたまって大きな水たまりができました。
それが次第に広がり、44億年前ごろには「海」が誕生したのです。

しかし、まだ生命は生まれていません。
この「海」ができたころ、どんなことが起こっていたのでしょう?

生命の誕生はいつ?どこで?

最初の生命が生まれたのは、地球ができてから約40億年前と言われています

この時代は冥王代めいおうだいと呼ばれ、地球の歴史の中でもとても古い時代です。

では、生命はどこで生まれたのでしょうか?科学者たちは、いくつかの有力な場所を挙げています。

1つ目は「海底の熱水噴出孔ねっすいふんしゅつこう」です。
これは、海底の裂け目から熱い水が噴き出す場所で、エネルギーが豊富で、生命が誕生するのに適した環境だったと考えられています。

2つ目は「陸上の温泉」です。
地上の温泉もまた、エネルギーが豊富で、生命が生まれる場所として考えられています。

実は、さらにおもしろい説もあります。
それは「宇宙から生命が飛んできた」という説です。

たとえば、火星など別の惑星で生命が誕生し、隕石に乗って地球にやってきたかもしれないという考え方です。

まだ謎はたくさん残っていますが、いずれもワクワクする話ですね!

最初の生命はどんな生き物?

では、約40億年前に最初に誕生した生命は、いったいどんな姿をしていたのでしょうか?

その姿はまだ完全にはわかっていません。
でも、「生命」と呼ばれるための条件はいくつかあります。

  1. 膜を持っていること
    膜は、外の世界と自分自身を分ける大切な部分です。これがなければ、生命として独立して生きることができません。
  2. エネルギーを使って活動すること
    生命は生きるためにエネルギーを必要とします。食べ物からエネルギーを得て、自分の活動を行います。
  3. 自分の分身や子どもを残すこと
    生命は生き続けるために、自分の分身や子どもを作る必要があります。

最初の生命は、この3つの条件を少しずつ備えていたようです。
最初は不完全な生命が生まれては消え、その後、少しずつ進化していったと考えられています。

膜はあるけどエネルギーを上手く使えない、分身はできるけど一代限り、そんな試行錯誤が何度も繰り返されて、やがて完全な生命が誕生したんです。

陸上温泉説 vs 海底熱水噴出孔説

今、生命がどこで生まれたかについては、「海底の熱水噴出孔説」と「陸上の温泉説」の2つが有力です。

海底熱水噴出孔説は、生命に必要なエネルギーがたくさんある場所として有力な仮説です。

ただし、問題もあります。
それは「ウォーター・パラドックス」と呼ばれるものです。

生命を作るためには水が必要ですが、生命を形作る有機物(下の記事で解説)は、水が多すぎると逆に作られにくくなるのです。
この点が、海底熱水噴出孔説の最大の謎です。

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一方、陸上の温泉説は、水がある環境とない環境が交互に現れる場所で生命が生まれたという説です。

水が多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメ。
温泉は、ちょうどよいバランスを提供できる場所かもしれません。

どちらの説も魅力的ですが、まだ決定的な答えは出ていません。
未来の研究がこの謎を解くかもしれませんね。

科学者たちがまだ解けていない謎

生命がどこで、どのように生まれたかという問いは、いまだに解明されていない大きな謎です。

科学者たちは化石や地層を調べたり、シミュレーションを使って昔の地球を再現したりして、少しずつ答えに近づいています。

また、地球以外にも生命が存在する可能性についての研究が進んでいます。

土星の衛星「エンケラドゥス」木星の衛星「エウロパ」など、太陽系の他の場所でも生命が誕生したかもしれないと考えられているのです。

もしかしたら、地球以外にも「生命のふるさと」があるのかもしれません

君も未来の科学者になろう!

科学者たちは、今もなお、生命の起源という大きな謎を解こうとしています。
でも、この謎はまだ完全には解けていません

もしかしたら、君たちが将来、この謎を解く科学者になるかもしれませんよ!

地球の大昔にどんなことが起こったのか、生命がどうやって誕生したのか、これからも探求が続きます。
そして、新しい発見が待っているはずです。

君もこのワクワクする冒険に参加してみませんか?

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この記事を書いた人

大学受験を通して学ぶことが楽しくなり、工学系の大学院で研究を通して、興味を追求することの奥深さに触れ、すべての人に「楽しく」「追求したくなる」ものを見つけてほしいと思うようになりました。

一人ひとりの「楽しい」を見つける手助けのため、世界のいろいろな面白いことを解説・実践しています!

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