みなさんは、宇宙がどのようにして始まったのかを考えたことはありますか?
夜空に輝く星や銀河、そして私たちの地球はどうやってできたのでしょうか。
今日は、「ビッグバン」という宇宙の始まりの話や、その後どのようにして今の宇宙ができたのか見ていきましょう!
2. ビッグバンって何?
みなさんは、宇宙が何年前から始まったか知っていますか?
その時間、なんと138億年前!
宇宙は、約138億年前に起こった「ビッグバン」と呼ばれる大爆発から始まったと考えられています。
ビッグバンが起こる前はまだわかっていませんが、すべてのものが小さな点にギュッと詰まっていて、時間も変化も何もない空間だったといわれています。
そしてその小さな点が、突然、大きく爆発して広がり始めました。
これが「ビッグバン」です。

3. 宇宙はどうやって広がったの?
ビッグバンが起こった後、宇宙はただ広がるだけでなく、非常に短い時間の間に急激に膨らんだと考えられています。
この現象を「インフレーション」といいます。
インフレーションによって、宇宙はものすごいスピードで大きくなり、その後、ゆっくりと広がっていくようになりました。
このインフレーションが終わったとき、宇宙はとても高温で、すべてが燃えるような熱さでした。
でも、時間が経つにつれて冷えていき、ガスやちりが集まって、やがて星や銀河ができていきました。
4. ビッグバンの証拠を見つけた!
ビッグバンが本当に起こったのか、なぜ知ることができたのでしょうか?
その証拠が見つかったのは、1965年のことです。
アーノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンという二人の科学者が、空からやってくる不思議な電波を発見しました。
この電波は、ビッグバンが起こった時に残された「宇宙マイクロ波背景放射(CMB)」というもので、ビッグバンの名残なのです。
下の画像が、宇宙全体の温度を観測した図です。
この観測から、宇宙全体はどの地点でもほぼ-270℃とわかりました。
この発見によって、小さな点が高温になりその温度がムラなく広がっていったことがわかり、ビッグバンが実際に起こったという考えが強くなりました。
現在では、多くの科学者がビッグバンが宇宙の始まりだと信じています。
5. 宇宙の未来はどうなる?
ビッグバンの後、宇宙はどんどん広がっていきましたが、実は今でも広がり続けているんです。
これは、1929年に天文学者エドウィン・ハッブルが、遠くの銀河が私たちから離れていっていることを発見したことがきっかけでわかりました。
他にも、以前説明した「赤方偏移」も、この膨張によって起きている現象です。

この膨張する宇宙の考え方は、「ハッブル-ルメートルの法則」と呼ばれています。
さらに、宇宙は今も膨張し続けていて、しかもそのスピードはどんどん速くなっていることがわかっています。
この膨張を引き起こしているのが、「ダークエネルギー」と呼ばれる謎の力とされています。
宇宙の未来については、まだまだ多くの謎があります。膨張し続けた先で、宇宙はいったいどうなるのでしょうか?

7. まとめ
宇宙は、138億年前の「ビッグバン」と呼ばれる大爆発で始まりました。
そして、ビッグバンの後、宇宙はどんどん広がり、今のような星や銀河ができました。
ビッグバンの証拠も見つかっていて、今では多くの科学者がビッグバンが宇宙の始まりだと考えています。
しかし、ビッグバンの前や、膨張を加速させる力の存在、そして宇宙の未来などは、今だ不明です。
宇宙はまだまだ私たちが知らないことがたくさんあります。
これからも新しい発見が続くことでしょう。
宇宙の歴史を知ることで、私たちの住む世界や未来についてもっと考えてみましょう!
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