みなさん、また来てくれましたね!
またもや、宇宙の大冒険の時間です。
目的地は、なんと星が生まれる場所!
君たちにはこれから、太陽のように輝く星、「恒星」の一生を間近で見学してもらいます。
さあ、宇宙船に乗り込んで、広大な宇宙の果てへと旅立ちましょう!
星の誕生
この辺りでいいですかね。
宇宙船が到着したここは、水素などのガスがいっぱいの場所です。
ここは「星のゆりかご」。
まだまだ暗い宇宙の片隅で、数100万年という長い時間をかけてたくさんのガスが集まって、星のもととなる「雲」が生まれる場所です。
君たちが見ているこのガスは、やがて互いに引き寄せ合いどんどん集まり、少しずつ形を作っていきます。
そう、これが星の誕生です。
ガスが集まって、ついに赤ちゃん星「原始星」が誕生したのです。

恒星の変化
原始星はさらにガスを集め、ある時キラリと輝きます。
この輝き始めた瞬間から、この星は一人前の「恒星」となります。
輝き始めた星たちは、星の中のエネルギーを少しずつ使い果たし始めます。
黄色や青白く輝いていますが、この色は星の重さによって決まります。
この段階を「主系列星」といいます。
みなさんが見慣れている太陽もこの段階にいるんです。

それでは、しばらく輝く星を見守りましょう。
急速な膨張 赤色巨星
おや、どんどん膨らみ始めましたね。
さらに、赤い光を放つようになりました。
この段階を「赤色巨星」と呼びます。
赤色巨星となった星は、どっしりと大きく、しかしゆっくりと輝いています。
この段階では、今まで集まっていたガスとエネルギーが周囲に放出されており、星はさらに大きくなっていきます。
これからどうなるのでしょうか…

壮大な結末 超新星爆発
突然、すさまじい光が!
ついに星がエネルギーを使い果たす時が来ました。
太陽の8倍以上の重さ(質量)を持つ巨大な星は、最後の力を振り絞り、ドカーン!と壮大な爆発を起こします。
これが「超新星爆発」です。
この瞬間、星は宇宙に向けて強烈な光とエネルギーを放出し、その光は何千光年も離れた場所からでも見えるほど。
この爆発で放たれたガスや塵は、やがて次の星や惑星を生み出す材料になります。
だから、「超新星」と呼ばれるのでしょう。

これは「かに星雲」の写真で、おうし座にある超新星爆発の残がいです。
この爆発は中国の「天文史(宋史)」や、日本の藤原定家が書いた「明月記」にも記録が残っているほど明るかったようです。
次の旅路 – 星の死から新しい星の誕生へ
実は、超新星爆発を起こさない星もあります。
その場合、星は静かに光を失い、やがて「白色矮星」と呼ばれる小さな星として輝き続けます。
他にも、超新星爆発のあとには、「中性子性」や「ブラックホール」などの姿が見られます。
まだまだ奥深い、星のふしぎがあるんですね。

最後に
ここまで、星の誕生から終わりまでをみてきました。
星はガスから生まれ、成長し、そして最後には次の世代の星や惑星にその命をつなげていくのですね。
星の死は終わりではなく、新たな生命の始まりでもあります。
地球から見える夜空には、無数の星たちの歴史が輝いています。
宇宙にはまだまだフシギなことがたくさんあります。
さて、次は何を見にいきましょうか?
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